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現代人の生活習慣による疾患「糖尿病」の症状とは

糖尿病は1型と2型に分けられますが、現代人の生活習慣病として患者数が増加しているのは2型のほうです。
高脂肪・高カロリーの食事を続けていると、血糖値の高い状態が続き、やがて尿にまで糖が出てくるようになります。
運動不足や喫煙・肥満なども糖尿病のリスク要因です。

人間は血液中の糖分をエネルギー源として活動しているため、低血糖になると意識障害を起こすなど、すぐ命の危険に繋がります。
しかし高血糖ではさしあたって問題が起こるわけではなく、糖尿病になっても初期のうちは自覚症状がほとんどありません。
実はここが糖尿病の恐ろしいところです。
自覚症状がないので健康を過信し、不摂生を続けていると、知らないうちに悪化して重篤な状態を招く可能性があります。

糖尿病は悪化するとさまざまな合併症を引き起こします。
なかでも三大合併症と呼ばれるのが網膜症・腎症・末梢神経障害です。
眼の症状では白内障や緑内障になるリスクも高くなり、最悪の場合は失明に繋がります。
また体の抵抗力が弱くなるため、肺炎や結核などさまざまな感染症にかかりやすくなります。
さらに動脈硬化を起こして脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる病気になることがあり要注意です。

末梢神経や血管が障害されると、手足の先に血が通わなくなり、重症に陥れば四肢を切断することになりかねません。
病気が下腹部に及ぶと排尿障害や膀胱炎を起こしますし、勃起障害の大きな原因にもなります。
このように糖尿病は全身に影響を及ぼし、生活の質を低下させるだけでなく、命を縮める疾患と言うことができます。

肥満や運動不足を自覚している方は、日頃から血糖値に注意し、健康管理に努めることが大切です。
むやみに喉が渇いてトイレが近い、手足の先が痺れたように感じる、いくら食べても満足できないなどの状態は、糖尿病の初期症状の可能性があるので、一度検診を受けてみるとよいでしょう。
早期発見が悪化を防ぐポイントになります。

糖尿病は何故悪化すると重い症状を抱えることになるか

糖尿病は悪化すると、なぜ重い症状を抱えるようになってしまうのでしょう。
糖尿病は、食事から得たブドウ糖を全身の細胞に取り込ませるのに必要な、インスリンというホルモンの不足によって高血糖を引き起こす病気です。
高血糖の血液は、全身にさまざまな重い症状を引き起こす原因となります。

まず目の症状からみていくと、糖尿病の三大合併症のひとつである網膜症は血液中の血糖値が上がることによって引き起こされる症状です。
血糖値が高い状態では血管に大きな負担がかかり、血液の流れが悪くなっていきます。
目の奥には網膜という、瞳から入ってくる光の明暗や色を感知する組織がありますが、細かい血管が密集している網膜は、糖尿病の悪化による高血糖の影響を受けやすい組織です。
糖尿病の悪化によって血糖値が高くなるので、視力の低下や最悪の場合には失明に至る、重い網膜症の症状を抱えるようになってしまいます。

糖尿病の悪化とともに起こる合併症としては、手足のしびれや痛みなどを伴い、最悪の場合には四肢の切断に至る、末梢神経障害も重大な病気です。
末梢神経障害の原因も網膜症と同じく、糖尿病による高血糖にあります。
糖尿病で高血糖の状態では、体内の余分なブドウ糖によって細胞の活動が阻害され、神経細胞の中にソルビトールという物質が蓄積され、それにより神経障害が引き起こされます。
その他には、高血糖による血流の悪化により、末梢神経の細い血管まで酸素や栄養が行き渡らなくなることも、末梢神経障害の原因のひとつです。
そのため糖尿病の悪化により血液中の血糖値が上昇することで、末梢神経障害の症状も重くなることが多いです。

網膜症も末梢神経障害も自覚症状があらわれにくく放置されがちな病気ですが、急に目が見えなくなったり、四肢の切断を余儀なくされたりする可能性のある深刻な病気です。
しかし初期段階であれば、食事や運動などの生活習慣を見直すことで改善することのできる病気でもあります。
目や神経の重い症状を抱える前に、きちんと治療を受けるようにしましょう。
特に糖尿病と診断されている人は悪化する前に、これらの可能性を疑う必要があります。

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