胃がんの初期症状とは

「お腹が痛くなったことなんて、生まれてこの方一度もない」と言う人がいたなら、周りの人から羨ましがられるでしょう。
腹痛はそれほどまでにありふれた症状の一つです。

それ故に、胃がんと聞くとお腹が痛くなるというイメージを抱きがちですが、胃がんの初期症状は無症状です。
これと言って特に症状はありません。
少し進行してくると、胃の入り口に近い噴門付近にできたできた胃がんの場合は、食事がのどを通りにくくなることがあります。
また、胃の出口付近の幽門近くにできた胃がんの場合は、胃の中に食べたものがたまって、それが原因で少ししか食べていないのにお腹が張ったりゲップやおならがたくさん出るなどの症状を来すことがあります。

潰瘍を伴う胃がんの場合は、胃の粘膜から出血して吐血や血便や黒い便が出たり貧血などの症状が現れることがあります。
さらに進行すると食欲が減退したり、食欲の減退が原因で体重が減ったり、胃の不快感などが起きてきます。
腹水がたまったり腹膜播種と言って腹膜に転移すると激しい痛みを起こすようになります。

しかし、市販の胃薬などを飲めば一時的に腹痛は治まることも多いので、進行して症状が現れているにも関わらず「自分が胃がんだなどとは思ってもいなかった」と言うケースもあります。

胃がんは50歳以降から増え始めて、加齢とともに増加する傾向があります。
しかし、現在では治療方法も進歩しているので、初期の段階で発見してきちんと治療をうければ98%は治る病気だと言われています。
早期に発見すれば、もう胃がんで命を落とすという時代ではなくなっているのです。
初期では無症状なので、一年に一回は胃がんの検査を受けたいものです。
2013年の調査では、胃がん検診の40歳以上の人の受診率は男性はおよそ45%、女性は約35%しかありませんでした。

今は内視鏡検査も一昔前と比べるとずいぶんと楽になっています。
軽く寝ている間に検査ができる方法や口からではなく、鼻から挿入する方法もあります。
一年に一回くらいは胃がん検診を受けて、落とすことのない命を落とさないようにしましょう。

胃を悪くするとおならがいっぱい出るのはなんで?

口から入ったガスを体外に出すにはゲップとして上から出すか、おならとして肛門から出すしかありません。
おならは誰もが一日に何回かは出るものですが、あまりにたくさん出るような場合は、胃や腸の病気が隠れていることもあります。

胃が悪くなると、消化機能が衰えます。
そのため、食べたものがいつまでも胃の中にとどまってしまいます。
胃の中で食べたものが発酵してガスの元が出来やすくなります。
また一度にたくさんのガスを出してしまえば済むものを、消化機能が衰えていると少しずつしか消化しないので、おならの回数も多くなってしまいます。

胃にがんができた場合は、がんの位置にもよりますが食べたものが消化して腸へと運ぶ道を狭くしてしまうことがあります。
通路が狭くなった食べ物は、当然長い時間胃の中に停滞することになります。

そのため、胃の中で消化不十分な食べ物がいつまでも停滞して発酵し、臭いおならとなることがあります。
おならの回数が多い、おならのにおいがやけに臭いといった日が2週間以上も続いている場合は、要注意です。
何らかの胃腸疾患の可能性が高いです。

胃がんの場合も、特にこれと言って初期症状はなかったけど、後から考えてみたら、やけにおならがよく出た、という人が時々います。
おならが多いという症状が胃がんの初期症状だということもあるので、今までとは違う異変を感じた時はやはり要注意です。

今は胃がんの治療も進んでいて、早期であればメスで体に傷をつけることなく内視鏡を口から胃の中に挿入して内視鏡のカメラが映し出す画像を見ながら治療することができます。
一昔前と比べると、治療もずいぶんと楽になっています。
おならがたくさん出るという症状が続いている時は、まずは消化器内科の医師に相談して検査を受けることをお勧めします。

関連記事